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千葉県九十九里町にある酒屋”太田屋酒店”のブログです。
お酒・店舗情報などを中心に更新していきますので、宜しくお願い致します。

2012-03-20

発酵の里

先日、千葉県の神崎町で行われた”お蔵フェスタ”に行ってきました。


発酵の里として有名な神崎町が町をあげて発酵で賑わうお祭り。
街道に沿ってたくさんの露店も出ていて、もう町中あっちこっちに微生物。

中心となって盛り上げているのが神崎町の酒蔵「寺田本家」と「鍋店」 。


露店でちょいちょい食べ物をつまみつつ、
まずは、仁勇・不動で有名な鍋店さんへ。


着いて早々に、試飲会場へ。
30種類ちかくの試飲用のお酒がずらーっと並んでます。

もう一件ある...酔わないように酔わないように...と思いつつも
笑顔でお猪口に並々注いでくれるおばちゃん達。
少なめになんて言えない!

一周したところで、蔵の方へ。


入っていきなり蒸されてます、酒米。
食べることもできました。味は...


圧搾機で搾ったお酒と袋吊りで取れたお酒の飲み比べなんかも。
その場で搾って、飲んでって感じで、まだプチプチいってました。




酒母と仕込みタンク。
ブクブクと忙しく働く微生物。

まぁ、この辺りから試飲会場でのおばちゃん達の愛情アルコールが足にき始め、
この仕込みタンクに浸かりたくなったのを覚えています。危険です。


そのまま、千鳥足で寺田本家さんへ。



蔵内には豆電球が吊り下げられていて、いい雰囲気醸し出してます。




陽気な蔵人さんの話を聞きながらの蔵見学。
気持ちよく仕事をしているというのが話から伝わってきます。




写真は昔ながらの仕込み方「生もと造り」に使われている桶と櫂棒。
これを使って蒸し米と麹をすり潰す「もと摺り」が行われます。
これがかなり手間のかかる作業で、今ではこのつくりを行っている蔵は少ないんです。

蔵人さんが実際に「もと摺り」の際に唄う歌を聴かせてくれました。
スンゴイ良い声してました。


そんなこんなで蔵見学を終えた頃にはもう夕方。
丁寧にモノを作っていくだけじゃなく、その場所や人も楽しく・大切にしている雰囲気に
帰る頃、僕の発酵はピークを迎えていました。

写真のお酒ですが、
せっかくだから帰りに限定酒でも買っていこうと思ったところ、 このお酒があったわけです。
同じ限定酒ではあるんですが、これは昨年のもの。

震災があったのが一年前。
神崎町も大変な被害を受け、昨年は予定していた蔵祭りが行えなかったんです。
その為、残っていたお酒。
なんとなく、こちらのお酒を買っていくことにしました。

昨年行えなかった蔵祭りの分も、このお酒で味わおうと思います。

2012-03-07

山梨とクレマチス

どうも、飯島です。

最近シェフ山中が引っ越したので、ゴマ漬け持参で引越し先の山梨へ行ってきました。


充実した山梨旅行を思わせてくれる、ぶどう畑の写真。

でも、実際は欲をかき神奈川にも立ち寄って向かった結果、渋滞にも巻き込まれ・・・
シェフ宅に着いたときには勝沼周辺の人たちの活動時間は終わりを迎えていたわけです。


上の写真は勝沼のぶどうの丘。
もちろん、ぎりぎりアウトでカーブには入れてもらえず。

でもいいんです、今回は。
なんたって美味しいゴマ漬けを届けられたんですから。



そんなわけで、今日は
その山梨県のワイン「四恩醸造・クレマチス」が入荷したので、ご紹介。


去年のワイン会で使用させていただいたワインですが、
その当時はまだ当店では扱えていなかった為、初入荷のクレマチス。

マグナムボトルも入荷しています!

四恩醸造 クレマチス(橙) 2011
まずは、橙から。

今回手書きではないですが、ラベルに上書きで”無添加”
こういうところ、いーですよね。

橙に関しては、酸化防止剤は無添加。


オレンジ色の多少にごった外観。
写真めっちゃ旨そうに撮れました。
マグナムボトルに比べると750mlの方が澱が多かったです。

以前紹介した窓辺やローズの橙に比べると、ややどっしり構えてます。
香りはアルコリックでスパイシー。
飲み込んだ後には鼻の中をすりおろしリンゴが通過です。

キリッキリな酸味ではなく、角の取れた酸味で
飲み込んだ後にはふっくらナッツ感とみかんの皮を連想させるような苦味。

そんな個性を泡がシャキッとまとめた、しっかりめな甲州。

四恩醸造 クレマチス(ロゼ) 2011

続いて、ロゼ。

こちらはほんの少しの酸化防止剤が加えられてます。



写真だと分かりづらいんですが、開けたロゼは橙よりも濁っていました。

四恩さんの話によれば還元香があるとのことでしたが、
個人的にはまったく気にならなかったです。
トップに野菜っぽさ、そして徐々に出てくる苺と綿菓子みたいな懐かし~香り。


こちらは軽やかで
味わいがコーティングされてるようなツルツル感とミルキーさ。
飲んだ後には苺の丸かじり感。

全体の優しい味わいを泡がワンプッシュしてくれます。


そしてそして、
せっかくの発泡ワインなので自宅にあるグラスを使ってグラス別に飲み比べてみました。


写真の中のグラスで
一番香りの特徴をつかみやすかったのはテイスティング用グラス(写真=右)かな~と。

今回のワインではブルゴーニュグラス(写真=左中)だと、
なんとなく爽やかさが欠けてしまうような、香りが重たく感じてしまいました。

見た目ではやっぱり
フルート型(写真=左、右中)の泡の立ち上る感じがおしゃれ感。
でもそれだけじゃなく、他のグラスに比べて温まりにくいし、炭酸も抜けにくかったです。
パーッと華やかさを演出するにはやっぱりこっちですね。

グラスなんて~と思われるかもしれませんが、
グラスによって味わいも含め、かなり印象って変わるんです。

ワインだけに限らず、お酒や飲む状況に合わせてグラスを用意すれば、
より一層お酒を楽しめると思うので試してみてください。





最後に...シェフと野郎二人で見に行った勝沼の夜景写真で閉めようかと。

なお、既に橙・ロゼ共に本数が少なくなってきているので、試したい方はお早めに。

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