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千葉県九十九里町にある酒屋”太田屋酒店”のブログです。
お酒・店舗情報などを中心に更新していきますので、宜しくお願い致します。

2012-04-16

ガンダム…



「好きこそ物の上手なれ」
という言葉があるように人は好きなことには自然と熱中するから、
上達が早いということはよくある。

ギターが好きで弾きまくっていたらいつの間にか早弾きの名手になっていたとか、
ゲームが好きでやりこんでいたら高橋名人より早くボタンが押せるようになっていたなど
色々あるだろう。
しかし一つの事に熱中しすぎて周りが見えなくなり四六時中その事ばかりを考え
その事を考えると垂涎し始めると人はこう呼ぶ。

「マニア」

よい響きである。
どの世界でもマニアの方々に会うと自分もまだまだだ。精進せねばと考えさせられる。
とくにボクたちのようにお酒を紹介する職業の人間はそういった面も持っていなければ、
愛情を持ってお酒と人に向き合えない。売る側なのでそれだけではだめなのだが

そこにきて今回のお題「ガンダム」である。
ボクの周りでは昔からマニアの事を総称してガンダムと呼んでいた。
それが例え音楽でも、スポーツでも勉強でもなんでも
そのすじに長けた人または詳しい人。熱中している人をまとめて
ガンダムと呼ぶのだ。
それはマニアにはガンダム好きが多いという事もあるのだが
どちらに対しても失礼な話である。


その点ボクはまだまだガンダムにはなりきれていない、
しかし年間で量だけはワインを飲んでいる側に属する人間だと思う。
ちなみに今年に入って500本くらいは試飲していると思う。
そしてボクの場合試飲ではなくガチ飲みなのだ。
だってもったいないんだも~ん♪とか言ってる場合じゃないけど永遠のアマチュアです。
(普通はプロといわれている方々は吐き出します)
そして飲みすぎで脳細胞やられてきたなと最近よく感じる事も多いですねホント。


そんな中でもこのブログに何度か登場した造り手



ボーペイサージュ プライベート リザーブ‘10
このワインは造り手の岡本英史さんの自家用赤ワイン(非売品らしい)なのだが
品種がメルロー・ピノノワール・カベルネフラン………
すみません情報がない。(調べてみてください。)
教科書に載っているような品種の特徴がないのだからそんな硬い事考えずに
体で楽しめば良いんです。

感想は、もうコテンパンに旨いんです。
還元香は多少あるのですが、赤い果実の香りと瑞々しさ
喉を通過する時のスムース感
ワインと水とアルコールのギリギリのラインで成り立つ儚さと透明感
癒しグルーヴ全開で満開!
こんな贅沢な自家用ワイン素敵すぎます。

ただし岡本さんのワインは飲みたくても手に入らないのである。

このワインを飲んだ時この曲を思い出した。



nakama

2012-04-11

涙にむせぶ春の酒。

春ですね。  

花より団子。

団子よりアルコール。


あと一杯の誘惑に勝った例のない山中です。
自分への甘さでは誰にも負ける気がしないのです。
ごめんね、肝臓くん。

さてさて、私事ではございますが、今春より山梨へ移住してまいりました。

「なぜ?」って…
「そこにワインがあるから。」

↑が言いたかっただけです。


そんな引っ越し直後の一番忙しくて猫の手も借りたい位バタバタしている時に「親切」にも若旦那・飯島氏が遊びに来てくれたわけですよ。

全く空気を読んでくれないところが大好きです。
女豹のポーズらしい…


転居後、心機一転の一本目に何を飲もうかと色々と考えたのですが、
一番最初に思いついたこの子に。


07 サンジョセフ ブラン  ダール・エ・リボ

山中にとっての思い入れのある白ワインランキング1位のワインなのです。

昔、03を仲真氏に飲ませてもらったことがあって、
当時はワインに対して「勉強」として飲んでいた部分もあったのですが
そんな小生に純粋にワインを「愉しむ」ことを教えてくれた。そんなワイン。

それまでの白ワインに対する考えを一回転半させる位のインパクトでした。

紹興酒の様な酸化したニュアンスの柔らかい酸と重心が低くボリューム感のある果実感。
塊になって飛び込んでくる旨味。

派手に飾り立てるのではなく、じんわりと力強く。
一応、ソムリエ(が、しかしペーパーソムリエ)の表現としてどうかとは思うのですが、

「じゅん、じゅわ~!」です。

杯を重ねるごとに目まぐるしく変化する味わいと、口に運ぶごとに楽しくって。

こいつのせいで底なし沼にはまるかの様にワインに心酔しちゃったんですね~

そんな思いと、お土産に持ってきてくれたイワシ(九十九里名産)を噛み締めながらの
07サンジョセフ。

飯島氏に見えない所で感涙に浸っていたのは秘密です。。

07は、まだ少し固さも残っているのですが、十分楽しめます!

2、3日かけて味わいの変化を愉しむも良し!
バスローブ姿に大きなグラスでグルグル回すアダルトな自分の雰囲気に酔うも良し!

楽しいワインです。太田屋でぜひっ!!


ダール・エ・リボ サン・ジョセフ ブランはコチラ!